サッカーやフットサルのチームユニフォームを作る際、どこに頼めばいいのか迷ってしまうのは、チーム代表者の一番大きな悩みの一つかと思います。
「チームのお金を預かってユニフォームを作るから失敗できない」
「部活のサッカーユニフォームだから長く使いたい」
「初めて実店舗以外で注文するから不安」
など、悩みは尽きません。
そんな方に、これまで複数のチームでユニフォーム作製を担当した筆者が、サッカーユニフォームやフットサルユニフォームのチームオーダーでおすすめのブランドやショップ、注意点などをご紹介します。
ユニフォームのチームオーダーで気を付ける事
サッカーユニフォームやフットサルユニフォームをチームオーダーをする際、注意するポイントは大きく分けると次の3つです。
ポイント1:こだわりを明確にする
1つ目は、チームオーダーユニフォームで最も重要と言える「こだわるポイント」をしっかりと決める事です。
「デザイン重視」「価格重視」「ブランド重視」「納期重視」など、チームのユニフォームとしてどこにこだわるのか、1つないし2つの明確なこだわりを持っている事が大切です。
「オリジナルデザインのユニフォームをできるだけ安く揃えられれば、ブランドにはこだわらない」
「ブランドは決まっていて、あとは少しでも早く手元にユニフォームが届くユニフォームショップがいい」
など、チームの状況に合わせてどこにこだわるのかを予め決めておきましょう。
ポイント2:予算・納期を事前に決める
次に重要になるのが、ユニフォーム作製に割ける予算と期間(納期)です。
社会人チームで個々に支払いをするのか、スポンサー企業が支援してくれるのか、はたまた学校のサッカー部やフットサル部で部費から捻出するのかなど、チームにより予算は様々かと思います。
また、日本サッカー協会(JFA)管轄の都道府県協会に登録をしたり、出場する大会が決まっていたりすると、それまでに確実に手元に届く必要があります。
この場合は予算だけでなく納期もしっかり決めて、どこに注文をするのか見極める必要があります。
ポイント3:追加注文が必要かどうかを考える
最後に注意するポイントが、廃番がなく、半永久的に追加注文が可能かという事です。
アディダスやナイキ、プーマなどの大手ブランドは、シーズンごとにデザインや品番の入れ替えがあり、古いものは「廃番」となり追加の注文ができない場合があります。
チームでメンバーが増えた時や同じユニフォームを翌シーズン以降も使用する場合は、「同じデザインで追加注文が可能かどうか」がオーダーの重要ポイントとなります。
特に各地域のサッカー協会などに登録をするチームは、追加注文が可能かどうかを事前に確認しましょう。
こだわり別のおすすめブランド・ショップ
ユニフォームオーダーのこだわりポイントが決まったら、いよいよデザイン作成〜オーダーです。
今回は、こだわり別におすすめのブランドやショップをご紹介したいと思います。
デザインにこだわるならココ!
デザインにこだわってサッカーユニフォームやフットサルユニフォームを作製したい場合は、大手のグローバルブランドよりも国内でオリジナルブランドを展開しているところがおすすめです。
今回は、筆者がおすすめする3つの国内ブランドをご紹介します。
TRES FOOTBALL(トレスフットボール)
プロ品質のサッカーユニフォームやフットサルユニフォームを手頃な価格で作製できる、近年注目度が高まっているチームオーダー専門ブランドです。
プロ選手とアンバサダー契約を結んだり、本田圭佑氏がオーナーの海外プロチームのユニフォームサプライヤーを務めたりするなど、JFAのユニフォーム規定にも対応したプロ仕様のチームウェアを手掛けます。
デザイン性:★★★★★
デザインは3Dシミュレーターで簡単にオリジナルユニフォームの作製が可能です。
30種類近いデザインテンプレートに合わせてパーツのカラーを決めていくだけなので、ユニフォームのデザイン経験がない人でも楽しみながら作成が可能です。
さらに、昇華プリントでデザインやマーキングを一気に生地に転写するので柄も綺麗に表現され、使えるカラーも蛍光色を含む最大40色と豊富です。
その為、ブランドではなくデザインにこだわりたいチームには特におすすめのブランドです。
※完全オリジナルのフルオーダーユニフォームも作製が可能
価格:☆★★★★
価格だけで見ればより安いブランドはありますが、品質に対する価格という点では、非常にリーズナブルな価格設定と言えそうです。
素材には環境に配慮したリサイクル生地を取り入れたり、温度調整機能を持った高機能素材がオプションで選べたりするので、プレーヤーにも地球にも優しいチームオーダーユニフォームという点では時代にマッチしたサッカーユニフォーム・フットサルユニフォームとなっています。
納期:☆★★★★
納期は入金確認後3週間程度とのことです。
「今週末に必要」という場合は難しいかもしれませんが、adidasやNIKEのユニフォームで5〜6週間かかるものがある事を考えると、比較的短い期間で作製してもらえるのではないでしょうか。
どうしても急ぎの場合は「最短1週間」との記載もあるので、事前に相談してみるといいかもしれません。
追加注文:★★★★★
TRES FOOTBALLは基本的に廃番がなく、一番人気の「サッカー昇華ユニフォーム」も半永久的に追加注文が可能なようです。
「チームに新メンバーが加わる」「ジュニアチームで成長に合わせたサイズアップが必要」というチームにとってはとてもありがたいですね。
競技経験者のアドバイスは貴重
ウェブページでは、ブログ形式でスタッフの方が情報発信をしていますし、皆さんサッカーやフットサルの競技者のようですので、チームユニフォームを作る時は、相談すれば選手目線でのアドバイスももらえるかもしれませんね。
TRES FOOTBALL公式サイト:https://tres.co.jp/football/
ACUORE(アクオレ)
アクオレは、スポーツ店などの実店舗での卸販売は行っておらず、他の紹介ブランド同様、チームとの直接取引を行っているブランドです。
完全オリジナルデザインを信条とし、唯一無二のユニフォーム作製を強みとしています。
デザイン性:★★★★★
担当者とデザインを相談しながら作っていく為、フルオーダーデザインのサッカーユニフォーム、フットサルユニフォームの作製が可能です。
「どのチームとも違うユニフォームにしたい」「オリジナリティを存分に反映させたい」というチームにはおすすめのデザイン方法と言えるでしょう。
価格:☆☆☆★★
完全フルオーダーという事もあり、シャツだけで1万円を超える価格設定になっています。
その為、予算が潤沢にあるチームや一度注文したらしばらくはユニフォームの変更がないというチームからすると手頃に感じられる一方、「価格はできるだけ抑えたい」という場合はカスタムオーダーを扱っているブランドの方が合っているかもしれません。
納期:☆☆☆★★
納期は通常で約5週間となっています。
一方、生産拠点が中国にあり、旧正月などの長期休業期間が納期に影響する場合があります。
この点は、注文時期に注意したり、事前に担当者に相談するのがいいのが良さそうです。
追加注文:★★★★★
アクオレは自社工場を有しており、TRES FOOTBALL同様半永久的な追加注文が可能なようです。
納期については、同じく5週間程度必要となりますので、新メンバーの加入などがあれば、いち早くユニフォームの追加注文をしておくと納品日も早まり良いでしょう。
フルオーダーでじっくりユニフォームを作製
価格や納期という点で気になる部分は多いものの、デザインの自由度や完全オリジナルという部分にこだわりがあるチームには、非常に相性の良いブランドと言えます。
予算内に収まるようであれば、まずは問い合わせから始めてみましょう。
ACUORE公式サイト:https://acuore.jp/
ABANI(アバーニ)
アバーニは、アディダスやナイキなどのチームオーダーユニフォームを豊富に取り扱うオンラインショップであるteammax(チームマックス)のプライベートブランドとして立ち上げられました。
切り返しのあるシンプルなユニフォームから、柄やラインの入った昇華プリントのユニフォームまで幅広く取り扱っています。
デザイン性:☆★★★★
シンプルなデザインは2種類、昇華プリント対応の柄やライン入りのデザインは全部で8種類から選択が可能なようです。
使用できるカラーは最大19色と限られていますが、主要な色は揃っていますので、配色次第で個性豊かなオリジナルサッカーユニフォームに仕上げられる可能性は十分にあります。
色数が多すぎて迷ってしまうという方は、ある程度絞り込まれた状態でユニフォームデザインを作成していくのが良いかもしれません。
価格:☆☆★★★
最も安いシンプルなデザインの商品は、シャツが3,003円(税込)と非常に良心的な価格設定になっています。
しかしながら、マーキング加工は別料金になるので、番号やチーム名、エンブレムなどをマーキングしたい場合は予算と相談しながら決めていく必要があります。
一方の昇華プリントを用いたユニフォームは定価が10,450円(税込)と比較的高価格帯となっていますが、マーキング費用は商品価格に含まれている為、スポンサーロゴなど多くのマーキングを検討している場合は、こちらのユニフォームを検討する方が結果的に安く抑えられる場合もあるかもしれません。
納期:☆☆★★★
こちらは受注生産品という事もあり、納期はどの商品も支払い完了から6週間程度となっています。
TRES FOOTBALLなどと比較すると作製に時間がかかりますが、大手ブランドのカスタム品と比較すると同程度なので、特に使用予定日が決まっていない場合は、到着を楽しみに待ちましょう。
追加注文:☆★★★★
ユニフォームの追加作製については、継続予定が「長期継続」という記載にとどまっています。
ブランドの商品を多く取り扱うショップの為、表記の仕方を揃えている可能性がありますが、受注生産品の為、よほどのことがない限りは継続的に追加注文可能と考えてよいでしょう。
この点は、注文時に検討商品がいつまで追加可能なのか確認することをおすすめします。
ブランドユニフォームを扱う強み
数多くのブランドユニフォームを取り扱うショップのオリジナルブランドという事で、様々な商品に触れてきた経験やノウハウが反映されたユニフォームという印象です。
価格的に決して安いとは言えませんが、掲載されている過去の作成例を参考にデザインを考えてみるとおもしろいかもしれません。
ABANI公式サイト:https://teamorder.jp/abani/
ブランドにこだわるならココ!
ナイキやアディダスなど、グローバルに展開している大手ブランドにこだわりたいというチームの場合は、国内で代理店として受注対応をしているショップを通じてユニフォームオーダーをするのがおすすめです。
今回は、それぞれ特徴的なブランドを取り扱う3つのオンラインショップをご紹介します。
Gee Sports(ジースポーツ)
Gee Sportsは、NIKEやadidas、PUMAなどの大手ブランドを中心に取り扱うサッカーユニフォーム・フットサルユニフォームのチームオーダー専門店です。
特徴その1:超短納期対応
Gee Sportsの大きな特徴は、最短3日の「業界最速お届け」を前面に押し出している点です。
「今週末の試合に間に合わせたい」「新メンバーに少しでも早くユニフォームを渡してあげたい」といったチーム代表者の切実な願いに寄り添ったサービス体制が多くのリピーターから好評なようです。
特徴その2:取り扱いブランドの多様性
もう1点、Gee Sportsが他のユニフォームオーダーショップと異なる点として、取り扱っているブランドの種類があります。
アディダスやナイキ、プーマなどの国内外を問わず有名なブランドに加え、YONEX(ヨネックス)やSoccer Junky(サッカージャンキー)、GAViC(ガビック)など、Jリーグでは馴染みがあるもののチームオーダーとしてはメジャーでないブランドの取り扱いがある事です。
さらに、macronのような欧州では知名度がある一方、国内での認知度がまだ高くないブランドもラインナップに加えています。
その点で、「他のチームとは異なるブランドで揃えたい」というこだわりがあるチームは非常に相性が良いショップと言えるでしょう。
安心して注文できるショップ
その他、数量割引を取り入れるなど価格面でもメリットのあるショップですので、安心してオーダーできそうです。
Gee Sports公式サイト:https://goal.gs/
HAT TRICK(ハットトリック)
HAT TRICKは、徳島県に本社を置き、Jリーグ「徳島ヴォルティス」のオフィシャルスポンサーも務めているチームオーダー専門店です。
特徴その1:フットサルブランドの取り扱い多数
HAT TRICKの最大の特徴として、大手ブランド以外にATHLETA(アスレタ)やSpazio(スパッツィオ)、sfida(スフィーダ)などのフットサル界でメジャーになったブランドの取り扱いがある事が挙げられます。
フットサルチームでユニフォームを検討する際、より馴染みのあるブランドで揃えたい場合にも豊富な取り扱いブランドから選べるのはありがたいですね。
特徴その2:個性的なキャンペーン
毎月実施されているわけではありませんが、HAT TRICKはノベルティーのキャンペーンにも特徴があります。
当記事を執筆中の2022年7月も注文金額に応じてsfidaのボールがもらえるキャンペーンを実施しており、チーム発足初年度など、何かと備品にお金がかかる新規チームには有益なキャンペーンですね。
フルオーダーの対応も可能
それ以外に、Gee Sports同様の数量割引を取り入れていたり、フルオーダーユニフォームの対応もあったりと、ブランド以外にも検討の余地があるチームオーダーショップと言えそうです。
HAT TRICK公式サイト:http://soccer.proshop-ss.com/
Outfitter(アウトフィッター)
Outfitterは、国内で初めてスポンサー入りのチームオーダーウェアを取り扱うECサイトとして、イオンとドイツの企業が共同出資した新会社のサービスです。
特徴その1:スポンサーロゴでプロ気分が味わえる
他のショップにはないOutfitter独自の特徴は、有名企業や商品のロゴをスポンサーロゴとしてユニフォームにマーキングできる事です。
国内大手のイオンが出資している事もあり、誰もが知るロゴがラインナップに揃っていて、アマチュアチームでもプロクラブのようなサッカーユニフォームを作る事ができます。
特徴その2:公式戦対応のユニフォーム作製が可能
Gee Sportsなど、他のショップでも公式戦対応のユニフォーム作製は可能ですが、Outfitterは日本サッカー協会のユニフォーム規定をまとめたページを用意するなど、より安心感のあるサービス体制となっています。
スポンサーマーキングの注意点
スポンサーマーキングは、サッカー協会への登録時に申請料の支払いが必要になります。
この点は注意が必要ですが、非公式の大会に参加するチームであれば特に気にする点はありませんので、好きなロゴを使ってプロ仕様のユニフォームを作製してみてはいかがでしょうか。
Outfitter公式サイト:https://www.outfitter.jp/
まとめ
いかがだったでしょうか。こうして見てみると、様々なブランドやショップがそれぞれの特徴を持っている事がわかります。
チームオーダーユニフォームは、試合のモチベーションやチームの一体感にも繋がる大切なアイテムです。
今回の内容が、皆様にとって安心して作製を依頼できるブランド・ショップと出会う手助けになっていたら嬉しいです。
自分たちのこだわりを見極めて、素敵なユニフォームを作りましょう!